このページでは目に関する病気についてご説明致します。更に詳しくお知りになりたい方はお気軽にお問い合わせください。
白内障
眼の中には水晶体(レンズ)というものがあります。レンズは一般的には若い人のほうが柔らかく、透明度が高いのですが、年齢とともに黄色く色がついてきたり、白く濁ってきたりします。これが白内障です。
白髪が出てきたり、肌のしわが増えたりするのと同じ老化現象のひとつですので、特に怖がることはありません。
ただし、中には糖尿病や、アトピー性皮膚炎、目の外傷、薬の副作用などによって生じる病的な白内障もありますので、医師による診断は重要です。
眼瞼下垂
まぶたが上がりにくくなり、おでこの筋肉を使ってまぶたを上げようとするので疲れやすくなります。ひどくなると、上のほうが見にくくなります。まぶたを指で上げると良く見えます。
原因はほとんどが加齢によりますが、長期間のコンタクトレンズ使用や怪我によることもあります。
結膜炎
■ウイルス性結膜炎(はやり目) ■細菌性結膜炎 ■アレルギー性結膜炎
■アトピー性角結膜炎 ■乾性角結膜炎
まぶたの裏側と白目をおおっている粘膜の部分を結膜といいます。この結膜がさまざまな原因で炎症をおこした状態が結膜炎です。
結膜炎の原因は、細菌、ウイルス、アレルギー物質などいろいろあります。特に、ウイルス性の結膜炎は、ウイルスの種類によって流行性角結膜炎(はやり目)・咽頭結膜炎(プール熱)・急性出血性結膜炎があります。
いずれも伝染力が強く特効薬もないので、注意が必要です。 また、アレルギー物質によって起こる結膜炎は、花粉の他にダニ・ハウスダスト・動物の毛・コンタクトレンズなどが要因です。
最近では特に花粉症に伴うアレルギー性結膜炎が、多くの人に発症しています。
麦粒腫・霰粒腫
麦粒腫と霰粒腫は、まぶたのさまざまな分泌腺が炎症を起こす病気です。
麦粒腫は化膿性炎症で、まぶたの分泌腺や毛穴に細菌が感染して起こります。
霰粒腫は無菌性の肉芽腫性炎症です。目の表面は常に涙でぬれており、その涙がすぐに蒸発しないように、表面を微量の油分がおおっています。この油分を分泌するのがマイボーム腺です。
霰粒腫はこのマイボーム腺の出口がふさがってしまうことが原因で炎症を起こします。
飛蚊症
青空や白い壁を見ていると、虫やゴミのようなものがぼんやり見えて、目をこすっても消えない、目を動かすと虫のようなものも一緒に移動する、こんな経験は誰でも一度はあると思います。人によっては髪の毛や糸くずのようなものが見える。そのような症状を飛蚊症といいます。
黒いものの正体は、網膜の前方にある透明な組織「硝子体」に生じたにごりが網膜に映るため、虫やゴミのように見えるのです。もともと硝子体には多少の濁りがあります。また加齢とともに濁りが生じてきます。このような生理的なものや加齢による飛蚊症は心配はありません。
ただし、急に飛蚊症がひどくなったときは、網膜裂孔や網膜剥離の可能性があります。強度近視の方やアトピー性皮膚炎の方は網膜剥離の危険性が高いためとくに注意が必要です。急に飛蚊症がひどくなったときは、早めに眼科で診察を受けましょう。
角膜炎
黒目の部分を角膜といいます。この角膜が炎症をおこした状態が角膜炎です。 体の中でもとくに敏感な部分で知覚神経が走っているために、炎症が起きると激しい痛みがあります。
角膜の炎症の原因は、細菌・カビ・ウイルス・アメーバなどによる感染症、コンタクトレンズ装用による傷などさまざまです。そのまま放っておくと角膜がにごることがあり、傷ついた角膜は急速に悪化しますので、早期に治療することが大切です。
緑内障
日本人の40歳以上の20人に1人の割合で緑内障の人がいると推測されています。緑内障と診断されると視野がどんどん欠けて失明してしまうと思っている方も多いと思いますが、緑内障にも種類がたくさんあり、緊急性が高く放置するとすぐに視力を失ってしまうものもあります。
ですが、最近メディアなどで取り上げられることも多い正常眼圧緑内障などは、眼科でしっかりと治療に取り組めば、視野欠損の進行を点眼薬だけで充分に抑えることも可能です。
ドライアイ
ドライアイは、涙腺から出る涙の量が減少したり、涙の蒸発量が増加することで、目を保護している涙の膜が乾いた状態になることです。目の表面が傷つきやすくなったり、ウイルスや細菌に感染しやすくなったりします。
日本国内のドライアイ患者数は、推定2000万人以上といわれていて、とても身近な目の病気です。その中で治療を受けている人はとても少なく、たんなる「疲れ目」「乾き目」と思っていることが多く、病状がかなり進行してから眼科を受診する人が多く見られます。
眼精疲労・VDT症候群
パソコンやゲームなどで私たちの目は酷使されています。軽い目の疲れは休めば治りますが、頑固な疲れになると休んでもなかなか治らず、頭痛や吐き気などの症状へとつながることもあります。このような状態におちいる眼の疲れを眼精疲労と呼んでいます。
パソコンやゲームの画面を見つめていて起こるために、VDT症候群、テクノストレス眼症ともいわれます。大切な目のために酷使は避け、定期的に休息を取るように心がけましょう。また眼鏡、コンタクトレンズの不具合も眼精疲労の原因となりますので、定期的なチェックが必要です。
花粉症
花粉症の患者数は全国で推定2,000万人、日本人の6人に1人がつらい症状に悩まされているといわれています。
食生活や生活環境の変化にともなって患者数は年々増加しています。 原因となる花粉は、春先に飛ぶスギ花粉が最も多く、全体の約80%を占めています。
その他にヒノキ、マツ、ブナ、カバノキ、イネ、ヨモギ、ブタクサ等々数十種類もあります。
花粉症ってどんな病気?
スギやヒノキなどの花粉が原因となって、目のかゆみや充血、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどのアレルギー症状を起こす病気で、アレルギー性結膜炎・アレルギー性鼻炎ともいいます。花粉が目や鼻の粘膜に付着してアレルギー症状があらわれます。
毎年、花粉が舞う季節にくり返し症状がでます。 体内に細菌やウイルスなどの異物が侵入してくると体は排除や退治をしようとして、抗体を作り出します。花粉が体内に入るとlgeという抗体が作られます。植物の花粉は体に害はありませんが、lge抗体が花粉を異物と判断して過剰反応し目のかゆみ・くしゃみ・鼻水などの症状がでます。
お気軽にお問い合わせください。03-3980-5880受付時間
[平日]9:00-12:30,15:00-18:00
[土曜]9:00-13:00
[定休日]木,日,祝